そろそろ温泉シーズンもおしまいかもしれません。東京から気軽に行ける温泉の中から、温泉地を捜していると途中駅としてはよく知っているが、宿泊したことがない「箱根湯本」がいいだろうって話です。強羅とか、宮ノ下とかには行かれた経験はあると思います。こちらが箱根の本丸とすれば、湯本は三の丸ぐらいなんでしょうか。
そんな失礼な話はさておき、ちょっとネットで調べると、いい所だって直ぐにわかりました。決まりです。それよりGWのさなかに宿が空いてるかが問題です。そこで老舗旅館を検索すると、5月1日で空いています。ということで、安易な決め方ですが、箱根湯本温泉の
萬翠楼福住へ行ってきました。
お部屋は明治棟萬翠楼の15号室です。こちらが伊藤博文の書らしいのですが、このホテルには明治維新に貢献した長州藩の高官が多く逗留されたそうです。源泉は美肌の湯として有名なようです。それについてはコメントできそうにありません。いつものように温泉料理に限って発信したいと思います。
それでは萬翠楼福住の「開花の彩り」をお楽しみください。
箸持ちと花見の八寸
蛍烏賊、太刀魚、ユリ根、たらの芽、蕨等の季節を感じる食材をふんだんに使っています。激ウマ。料理が載っているお盆が何代目かの運慶が制作した由緒ただしいもののようです。こちらにも注目です。
向付け
カマス、鮪、帆立、ワラサ、ボタン海老のさしみです。カマスのさしみを初めて頂きましたが、カマスってこんなにおいしい魚なんだって感動です。彩り椀
金目鯛と桜餅の潮仕立て
出汁が・・・
蒸物
百合根饅頭桜花餡かけ
八寸にも八重桜が添えられていました。こちちの椀にもきれいなピンク色の花びらが浮かんでいます。和食の料理人の感性を垣間見る一品ですね。
主菜
サーロイン陶板ステーキです。お肉は大分産だそうです。
焼物
こちらの宿の名物料理だそうです。焼胡麻豆腐です。胡麻を大量に食べた感じになれます。
揚物
海老笹新薯保科揚げいつものしんじょうより柔らかい食感で、かつ薄味な食べ物です。
食事、止め椀、香の物
駿河湾由比沖旬桜海老のわっぱ椀この時点でもうギブアップなんですが、サクラエビのご飯止まりません。完食です。
甘味 春の訪れ
あまおうアイス、葛桜、花見団子、伊予柑ゼリー、キウイ、紅ほっぺの白ワインゼリーキャラメリゼ、抹茶ホワイトチョコスフレ、金柑蜜煮まだ食べるんですか。食べますよ。完食です。
朝から豪華な朝食です。
GW期間で少し高めの設定かもしれませんが、国指定重要文化財「萬翠楼壱拾五号室」15号室ご宿泊プランが、一泊二食付で29.700円です。<国指定重要文化財>の萬翠楼(明治棟)15号室は、部屋がなんと和室10畳+8畳+6畳+6畳+広縁とちょっともったいない感じがありますが、それはGW期間中で他のプランが空いていなかったので、仕方ないです。ご参考までに。(2017年4月30日~5月1日)
萬翠楼福住
【所在地】〒250-0311 神奈川県足柄下郡箱根町湯本643
【電話番号】0460-85-5531
ついでに耳より情報を一つ。
東京に戻る時、途中駅の風祭駅から歩いて5分ぐらいにあるうなぎ亭 友栄にも寄ってきました。
予約ができないので、11:30に店へ出向き、食べたのは12:30過ぎでした。
上うな重 5184円
近々、いろいろなガイドブックに紹介されると思います。ふっくら焼いた青うなぎ。芳醇な味というべきです。サラサラ箸が進みます。うなぎが旨いか不味いかの見極めは簡単です。あっという間に食べてしまう。それが旨いうなぎです。そうあの渡部も訪問してますね。