寒さと共にフグ(下関では、ふくと言います)は美味しさが増すと言われています。特に12月中から1月中までが最高って話を聞いたことがあります。それなら本場下関で食べて見ようってことになり、
「春帆楼本店」へ行ってきました。
春帆楼と言えば、歴代の総理大臣(佐藤栄作、小泉純一郎など)が訪れています。その訳は戦国時代、豊臣秀吉によってフグを食することが禁じられていました。それを伊藤博文が食べることを許したとされ、この春帆楼も作ったようです。それと日清戦争で日本が清國に戦勝したことにより、1895年4月17日、下関の春帆楼(しゅんぱんろう)で講和会議を開き、日清講和条約を結んだ。凄い歴史の舞台になっています。
4階には、天皇陛下が宿泊された
「帝の間」もあります。驚きますね。それとふぐの話を少々すると養殖のフグは長崎。天然は静岡沖で一番獲れるようです。下関はそれらが集散して、さばく免許を持った人がたくさんいるようです。下関海峡でフグがたくさん獲れる訳ではありません。それでは「ふくのフルコース」をご覧ください。
手前の右がポン酢です。左が
先付「鯛わた」です。これは酒が進む一品です。実に奥深い味です。そして奥が
前菜です。左から雲丹かぶら、ふく煮冰り、からすみのカステラ、松葉銀杏、山葵新丈(わさびの入ったかまぼこ)、柿なると(白いとところはバターです)、絹かつぎ(山芋)です。
ふく薄造りです。正直美味しいですが、その表現は難しいです。
ふく真丈です。
ヒレ酒も付いています。
ふくの唐揚げです。鶏の唐揚げは苦手ですが、これは旨過ぎます。100人中100人が美味しいというと思います。
ふくの白子蒸しです。
ふくのちり鍋です。
ちり鍋はこんな感じになります。
これが一番分かりやすいと思います。
ふく雑炊です。ふくのダシが出た最後に作ります。
デザートとして、りんご、グレープフルーツ、柿、いちごが出ます。
次の朝の朝食です。
ヨーグルトも出ます。
コーヒーで締めです。
3階には宿泊する所もあり、本日は「小松」に宿泊です。部屋自体はよくある温泉宿のようです。何よりお部屋からは
関門海峡をひっきりなしに通る船を見ることもできます。海の流れは急になったり、反対方向になったりと飽きがきません。最後にフルコースのプランは1泊2食付で39204円です。(2015年12月15日~16日)
春帆楼本店
住所:〒750-0003 山口県下関市阿弥陀寺町4-2
電話番号:083-223-7181