チャールズ・ダーウイン財団によって設立された研究所で、ガラパゴスゾウガメの繁殖、飼育、そして自然に戻す取り組みを見学します。歩いて回る研究所は一周できるようになっています。時計回りに歩くとあるがままの自然を見ながら飼育場へ到達します。反時計周りに歩くと舗装された道路沿いに施設があります。
研究所に入り直ぐにご対面です。海の中で藻を食べて戻った
ウミイグアナが体温を温めています。まったく動きません。こちらは色鮮やかな体や背びれを持っているので、オスです。
ガラパガスでの動物見学のルールがあります。ほとんどの動物が人間を怖がりません。天敵と思っていません。その自然な状況を保つために、動物には触れてはいけません。2m以内に近づかない。そしてフラッシュを使った撮影をしないです。リンゴの木らしいのですが、このリンゴの木の汁が皮膚を強烈にただれさすそうです。雨の日は気を付けてください。と言ってもどの木か指摘されないとわかりません。
ガラパゴスゾウガメのエサとなる
ウチワサボテンです。ガラパゴスゾウガメの一部にはこのサボテンを食べるために首を持ち上げる進化をした種もいます。
こちらの研究所では島ごとの種をそれぞれ飼育し、またオスとメスを分けて飼育して、固有種を守る取り組みをしています。
実はこのような施設以外でガラパゴスゾウガメを見ることは難しいそうです。家畜の増殖、人の食料(海賊の食料)などによって絶滅している島もあります。
そしてここでしか見れなかった
ガラパゴスリクイグアナです。サボテンのみを食べるそうですが、落ちるのをじっと待っているだけらしいです。それでは数が減る訳です。
ロンサムジュージと言うエスパニョーラ島の最後のゾウカメは非常に有名です。しかし繁殖能力がなく、数年前に亡くなっています。一方、このカメは1600頭もの繁殖に寄与した絶倫くんらしいです。
この研究所内では多くの野鳥も見学できます。こちらは綺麗な黄色がとても目立つ
キイロアメリカムシクイです。
ゾウガメもリクイグアナもほとんど動かないんですが、皆さん夢中になって写真に収めています。
少しチャールズダーウインについて触れます。なんと一生研究をして過ごしたそうです。気になるその原資は、まず医者一家のお父さんが全財産を売って作った。そして奥さまのエマさんはイギリスの高級食器メーカーウェッジウッド家の方で、そこから多大な補助があったそうです。(2014年12月28日)